日本人は前肩が多いです。
「前肩」はご存じですか?
そもそも日本人は農耕民族で、農耕をするのに前かがみな姿勢が多く、肩が前に突き出した骨格のことです。
特に最近は姿勢の悪さからか、前肩の人が多いです。
お洋服のお悩みで、着心地の悪さをご相談される方は多く、その着心地はその方の肩の骨格で変わってくるのです。
いかり肩、なで肩、はよく耳にすると思いますが、それだけでなく専門用語で「反身体」「屈身体」といい、
『前かがみな屈身体』『反り気味な反身体』と、『前肩』。
前肩は特に厄介で、お洋服の作りでは難しいとされている骨格なんです。
何を隠そう私もこの前肩で、かなりひどい前肩です。
お洋服の着心地の悪さは私の悩みでもあり、だから追及していきたいのです。
カッコよくて、スッキリ見える魔法のお洋服は満足することのない私の永遠のテーマでもあります。
私のように悩んでいる方のお手伝いをしたい、そう思うのです。
SaRiの採寸は20ヶ所以上、バスト・ウエスト・ヒップの円周だけではなく、前後の差も測ります。
もちろん、先に述べた肩も肩傾斜を専用の分度器で左右とも測ります。
肩の左右の高さは必ずと言ってよいほど違うのです。
生活の習慣でも違ってきますが、右利きの方は右肩が高い場合が多いです。
肩巾も骨格により違って人それぞれなので、製図の時点で調整したり、スーツの場合は肩パットの厚さで調整したりして美しく見えるところを探していきます。